「警察がバーを手入れ。同性愛者6名を逮捕」


当時の実際の映像や記事とともに始まる本編…。

ゲイやレズ、その他いわゆるLGBTと世間で呼ばれる方々への差別は今でもなお存在するとは思いますが、当時はさらに厳しかったんじゃないでしょうか…。


「ゲイ」=「病気」なので精神病院に。

「ゲイ」=「汚い存在」なので握手をしたら手をふき取る。

「ゲイ」=「神に反するもの」なので仕事にはつけない。


なんていう場面が映画では数多く出てきます。

僕みたいに「犯罪を犯した」という非難されるに十分な理由が無いにも関わらず理不尽な仕打ちをうける。

これって、ものすごくしんどいことなんじゃないでしょうか…。

そんな中で「自分の創りたい未来のために生きた男の一生」を描いたのが、本作「MILK」


作品紹介

ミルク [DVD]
ショーン・ペン
ポニーキャニオン
2009-10-21


(以下「シネマトゥディ」より引用)
1970年代のアメリカで、同性愛者であることを公表して公職に就いたアメリカ初の政治家ハーヴェイ・ミルクの生き様を描く伝記ドラマ。監督は『エレファント』のガス・ヴァン・サント。個人の権利を守るために戦い、凶弾に倒れたミルクをオスカー俳優ショーン・ペンが演じている。同役ですでに多数の映画賞を制覇しているショーンの熱演と、今なお尊敬の念を集めるミルクの愛すべき人柄をフィルムに焼き付けたガス・ヴァン・サントの手腕を堪能したい。


あらすじ

(以下「シネマトゥディ」より引用)
1972年のニューヨーク。金融や保険業界で働いていたミルク(ショーン・ペン)は、20歳年下のスコット(ジェームズ・フランコ)と出会い、恋に落ちる。二人は新天地を求めてサンフランシスコに移り住み、小さなカメラ店を開店。そこはたちまち同性愛者やヒッピーたちのよりどころとなり、ミルクは彼らを快く思わない保守派に対抗した新しい商工会を結成することになる。


感想


必見、です。

特に社会的にだったり、今いる環境の中で「少数派」と呼ばれる人たちには是非観てほしい!

この映画を観終わった後に感じたのは、


自分が理想とする「当たり前の未来」を創るのは自分


ってこと。

自分はいわゆるストレートなので、正直男同士がキスする場面を観たら「キモッ」って思っちゃいます。

じゃな何でそう思っちゃうのうかていうと、


「その状況に慣れてないから」(=その状況が当たり前じゃないから)


なんじゃないのかな、と。

もし、生まれたときからゲイの人が周りにいるのが当たり前の環境で育ったら、そんなことでイチイチ驚いたり引いたりしないはずだと思います。

「あぁ、ゲイなんですね。」

ぐらいの軽い感じで。

それこそ、「出身どこ?」→「高知です。」ぐらいの軽い感じで、「ゲイ?」→「はい、ゲイです。」って言える環境が一番の理想なのかな。

その「自分が当たり前と思える理想の未来」のために命を懸けて突き進んでいく…。これぞまさに「けもの道」。

テープに暗殺のことも予想して、自分の音声を吹き込む場面なんか本当に「覚悟」が伝わってきます。

もちろん綺麗事ばかりじゃない「けもの道」。ミルクさんのパートナーも何人か自殺されてきたそうで…。その背景がこの人の原動力になっていったんでしょう。


あと、観る前にカン違いしてたんですけど、この人って

「ゲイということをカミングアウトした政治家」

ではなく

「ゲイとして出馬し当選した政治家」

だったんですね!

この違いって、実は大きいと思います。

というのも、政治家になるには選挙で勝って当選することが必要。なのでこの人が政治家になったっていうことは、言い換えると「”ゲイ”という存在を社会が認め、支持したから当選できた」わけじゃないですか。

この点がすごい。

もう最初からさらけ出してますからね、「自分の一番の弱み」を。

で、ここで面白いのはその弱点が実は「圧倒的な強み」になってくるって所。

やっぱり「当事者」じゃないと言えないこともあるし、言葉の持つ重みや説得力も違ってくる…。

それが他の当事者たちからの爆発的な共感を生む。

その盛り上がりを見た、他のストレートの人たちにも徐々に理解が広まっていく。

なんかこれって、「元受刑者」にも言い換えれると思うんです。同じ「社会的少数派」という観点からすると。

そういった意味で考えると


「少数派からの革命」=「from Minority Revolution(フロム マイノリティ レボリューション)」


なんていうキャッチフレーズを勝手に思いつき、勝手に「おぉっ!これいいじゃんっ!」と1人盛り上がっております。


自分が「当たり前と思える理想の未来」は自分で(自分たちで)創っていく。


そんな力強いメッセージを受信しました。

そういや最近でいうとアップルのCEOのティム・クックさんがカミングアウトしてましたね。

世界は意外とゲイの力で回ってるのかな~とか思ったり。


ともかく、人生の中での「BEST OF MOVIE TOP10」にランクインです!!


それでは。イノシシでした!!