【イノシシ獄中日記⑧】



「イノシシ、行くぞ。」


遂にこの日がやってきました。

いよいよ夢にまで見た「島根あさひ社会復帰センター」へ移送です。

その日高松刑務所から島根あさひに行くのは僕だけだったので、護送車ではなく普通の車(たしかプリウスだったような?)で行くことに。

ちょっと話は逸れますが、この移送に同行した刑務官の1人がヒドかった…。

何がひどいかって、


「とにかく怒鳴る」(゚Д゚)ゴルァ!!


朝一。朝食のときから部屋の前からジーッとこっちを見ており、いきなり

刑務官「車酔いはする方か?」

イノシシ「まぁ、人並みに。」

刑務官「じゃあ、そんなもん残して早く片付けんかっ!!」

イノシシ「(えぇーーっ!!まだ朝食時間中やのに…。なんでこんなに煽られるの??)」


また、部屋から出る際には

刑務官「忘れものはないろうなっ?」

イノシシ「はい、あとこれ(小机)はどうしたらいいですか?」

刑務官「それは持ち出じゃろがっ!!話聞いとかんかっ!なめとんのかっ!!!」

イノシシ「(えぇーーっ!!全然説明無かったから今聞いただけやのに…。てかそんなに怒る所?)」


ちなみにこの刑務官、センター工場で生活しているときも居室の巡回に来ては


「何しよんじゃっ!!」

「お前ここに何しに来たんじゃっ!!」


と片っ端から怒鳴り散らしてました…。(特にセンター正を目の敵に)

完全に「俺は正義の代行者じゃ!タイプ」です。(※参考記事:【カン違い】仕事のできない刑務官が多い理由【茹でガエル養成所】

まあ。こういうときは「馬の耳に念仏モード」(いかなる話も受け流す究極の防御術)に突入するに限りますが、やっぱりどうしてもイライラしちゃうわけでして…。


「お前みたいな意味不明に怒鳴り散らすヤツ、社会復帰センターにいったらおらんからな!!」(`-´メ) プンッ


と心中毒づいてました。


まあ、


社会復帰促進センターにもいたんですけどね。同じタイプ。


ここら辺はおいおい…。




だいぶ話が逸れてしまいました!


じゃあ早速島根あさひでの日々を振り返りましょう~


っと、その前に。

そもそも「社会復帰促進センターとは何ぞや?」って所を簡単にご紹介。


①「そもそも社会復帰促進センターって?」

(「コトバンク」より引用)
過剰収容の改善と経費削減を図るため、民間の知恵を生かして整備されているPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)方式の刑務所。拘束や懲罰など公権力行使は官が担い、職業訓練や警備などは企業が担当する。初犯者が対象。
(※補足すると、「初犯かつ刑期が10年未満」が対象です。)


②「一般の刑務所と何が違うの?」

上記①にもありましたが、大きな特徴は「民間資本」と「教育(職業訓練含む)」でしょうね。受刑者と接する民間の職員の中には普通に若い女性の方もいます。(一般の刑務所ならあり得ません!)また、「教育」の面ではパソコン関係やその他の職業訓練の内容他の刑務所と比べ充実しているようです。


③「日本には何か所あるの?」

全部で四か所あります。
(※施設HPへのリンクですので、収容人数用の詳しい概要はそちらでご確認ください)

美祢社会復帰促進センター(山口県美祢市、2007年5月開所)
喜連川社会復帰促進センター(栃木県さくら市、2007年10月開所)
播磨社会復帰促進センター(兵庫県加古川市、2007年10月開所)
島根あさひ社会復帰促進センター(島根県浜田市、2008年10月開所)

そう、新しいんです。まあ当たり前っちゃ当たり前ですけど(^_^.)



何となく、ざっくりでいいので伝わったでしょうか?



それでは真夏の島根で僕を待ち受けていた衝撃の数々をご紹介。


高松から約3時間半かけてたどり着いた島根の山奥…。

どうやら遠目から建物が見えてきたぞ。


……、ん?デカくない?


衝撃①「デカい」

いや、これ別に書くことでもないんですけどね!とにかく自分的にはそれまで500人~1000人未満ぐらいの施設にいたわけなので、収容人数「2000人」の破壊力を目の当たりにしました。

上から見ると軽く「要塞」じゃないっすか?

島根あさひ 俯瞰図
(左の方は官舎です。)



やっぱすごいな~、デカいな~。

少し圧倒され気味のイノシシ。

次に目に飛び込んできたのは…


「ん?もしかしって、あれって…」


衝撃②「ALSOKがいる」

アルソック

そうなんです、いるんです。久しぶりに見る「受刑者、刑務官、家族以外の人間」

「あっ、ここマジで民間や。」って実感しましたね。

「やべぇ~、無線で連絡しちゃってるよ~」みたいな。

(※さすがに吉田選手はいませんでした。)



さてさてそのまま荷物検査のために「新入調べ室へ」


「こっ、ここは…っ!」


衝撃③「新入調べ室が軽く空港」

マジで。えっ、金属探知機?えっ、ベルトコンベアー?ですよ。

島根あさひ 調べ室

本当に「空港」という言い方がしっくりきます。



さらに、

「じゃあ、シャワー浴びてこれに着替えて」

と言われた渡された服は…


衝撃④「服がやたらとカラフル」

島根あさひ 居室着

まさかの「黄色(明るめ)」×「グレー」の組み合わせで、素材もジャージ生地のため動きやすい!

島根あさひ 半袖

半袖バージョン

島根あさひ 運動着

こちらは運動着の半袖バージョン。激ダサでしょ?ズボンはかち上げ強制ですから!笑

ちなみに作業着とパジャマの画像は見つけられませんでした!

こうやって「色使い」にも気を付けているのは、多分心理学的な何か根拠があるんでしょうね。


興奮冷めやらぬイノシシ。

着替え終わった後、

「じゃあこれ付けて」

と配布された名札を見てビックリ!


衝撃⑤「名札がデジタル」

普通の一般刑務所の名札って色つきプラスチックのものなんですね。だけど島根はデジタル名札。(というかタグ?)1人で施設を歩くケースもあるので、これで位置を管理しているよう。「タグ外し」なる道具が無いと外せないんです。

ちなみに新入調べ室に入ってからすぐに顔写真を撮って印刷。その場でデジタル名札に貼り付けます。

(画像見つからなかったです!)



もう新入調べ室に入った時点で度胆抜かれまくりまくり!

まくられすぎてちょっと混乱気味。

いやね、もういくら驚かせたら気がすむんですか!島根あさひさん!!


ということで朝食しか食べていかなった自分は着替えた後、新入調べ室で昼食をとることに。

そこでまた衝撃が…


衝撃⑥「食事が保温されている」

いや、熱いし!!(汗)

移送されたのは夏場…、正直ありがた迷惑。味噌汁なんて完全にケンカ売ってんの?ぐらいの熱さ…(笑)冬は温かいので嬉しいんですが、夏は汗ふきでまくりでっせ!!

島根あさひ 食事
(昼食と夕食はコップ以外まんまこんな感じ!)

島根あさひ 朝食
(こちらは朝食。職業訓練に「パン工場」があるので、その訓練で作られたパンが週5ででてきます。)




これらの出来事、全ては「新入調べ室で荷物検査の段階」です。

島根に来て1日どころか1時間たっていませんよ。

それでこのインパクトラッシュ。

もうこの先一体どうなっちゃうんですか。


荷物検査が終わり居室へ向かう途中、さらに新たな衝撃の数々がイノシシを襲う…。



(続く)



<次回>

「ここはビジネスホテルか?!恵まれ過ぎた環境に、刑務所のイメージがゆらぎまくりの感動イノシシの巻」(予定)