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数日前の仕事の休憩中、同僚(先輩。どエスなんでSさんとしときましょう。)から唐突にこう聞かれました。


「お前、◯◯◯◯って知っちゅう?」


来たよ。この日が。
まさか。このタイミングで。

ちなみに◯◯◯◯っていうは自分たちがやっていた会社の名前。現在は存在していないその社名を口にされた時点でこう思いましたよね。


「きちゃった。(´・ω・`)」


その場ではとっさに「知ってます。」と答えました。
さらに「もしかしてそこで働きよった?」と聞かれたので「働いてました。」と。

まあ、「実際Sさんが僕をどうこうできるのか?」って言われたら別にできることはないし、前々から「バレたらバレたで仕方ない。」とは思ってました。元から社長と上司は前科のことは知ってるわけだし、いきない解雇される心配はない。

けど一方で、「ここまで来たら仕事辞めるまでバレないんじゃね?」「前科って、本当に言わなきゃ分かんないもんだな〜」って考えもあったんです。


そこにこの不意打ち。


「マジかよ〜!このタイミングでかよ〜!」と思いつつも、変な広められ方をしても嫌なので(その人はそういうことするタイプの人ではないですけど)家に終わった後に電話で説明。

僕の前科をSさんが知った経緯をざっくりいうと、「ネットサーフィン中に見つけた。」とのこと。たまたま当時の事件の記事を目にしたらしく、その中にあった僕の名前を発見。

僕の名前は珍しいので「同性同名」は僕の知る限り全国に一人しかいません。しかもその一人はとは年齢も出身も漢字の読み方も違う…。

記事を見つけたSさんも「まさか…」と思いつつも「出身地」「年齢」から考えるに「これどう考えてもイノシシじゃね?」と思ったらしく、「一応本人に確認しとくか」みたいな感じで冒頭の質問をいてきたみたい。

で、今僕は職場でどういう状況かというと…



めっちゃ普通にこれまで通り仕事してます。(・∀・)



電話で説明したとき、Sさんには「まあ、言い方は悪いかもしれんけど、終わったことやき。これからしっかりやったらいいわ。」「親だけは泣かしたらいかんぞ。」「別に他の人間に言うつもりはないき。」というようなことを言われました。(ちなみにSさんは僕がもうすぐ退職することを知ってます。)

ってことでSさんはこれまでと全く変わりなく僕と接してくれますし、他の人には黙っててくれてます。

ありがたい。

と思う気持ちと同時に、一つの疑問がふつふつを湧きあがってきまして…。それは


「前科のことを一番気にしてるのは自分自身じゃないか?」


ってこと。もちろん僕の罪名や裁判の経緯、さらにはこれまで1年以上にわたる僕の仕事ぶり、会社の企業風土と働いている人の経歴など、色んな要素が関連してくると思います。入ってすぐにSさんが前科のことを知ってしまったら、もしかしたら僕に対する対応は違ったものになっていた可能性だって大いにあり得る。

ただ、それらを鑑みても「自分自身が一番前科に囚われている」と感じました。

語弊を恐れずにいうなれば、

「周りの人間は自分のことなんてそこまで気にしちゃいない。」

んですね。多分Sさん以外の同僚が前科のこと知ったとして、最初は「マジかよ!」といった雰囲気で色々と質問攻めにされたり逆に僕には聞かずに色んな噂をされるとは思います。

けど、結局それをした所で「その人たちの日常生活は何ら変わらない」わけです。

こうして文字にしてみると当たり前のことですね…。


開き直っての「悪自慢」や自ら吹聴したりするのは論外ですが、前科を理由に必要以上に卑屈になって自分の殻に閉じこもることはしなくていい。


そう、思いました。ケースバイケースと言われればその通りなものの、僕と同じように「自分が一番前科に囚われて殻に閉じこもってしまっている人」は「思い切って打ち明けてみる。」のも一つの手ではないなかな、そう思いました。

あとは、


前科って言わなければ本当に分からない。


ってことも。興信所(?)とかあそこら辺の情報収集能力がどれほどのものか僕にはよく分かりませんが、普通の人にはまず分からない。僕だってネットに出てなければバレてないですから。逆にいうとネットに出てるとかなり致命傷といえるかも…。

無理して言う必要はないし、自分だけじゃなく言われた相手のことを考えて言わないのも一つの選択肢。

それもいいんじゃないでしょうか。


ともかく、もし打ち明けるであれば、「ある程度の期間、自分という人間をみてもらってからの方がいい。」と僕は思います。

どうしても「前科」っていうものはインパクトが強くて偏見のメガネをかけられてしまうと思うので。


今まさに悩んでいるであろう、見知らぬ元受刑者の方々。勝手に応援してます。


殻を抜け出したその先に、自分を受け入れてくれる場所は存在する。


それは、リアルかもしれないし、ネットかもしれない。
だけど、そこは必ず存在する。
探すこと、見つけることさえ止めなければ。


以上、現場からイノシシでした!


今日もせっせと、けもの道をいこう。