「編集者」


「イメージは?」と聞かれると、「黒子、職人みたいな人?」ぐらいの感覚でした。(見城徹さんは別にして…)正直「作家」がいなければ作品は作れないわけだし、そういった意味では「裏方」に徹さなければならないのは必然。

 

が、しかーーーーしっっっ!!!(`・ω・´)



本書に出てくる編集者たちは激アツほっかほか。もうね「作家と一緒に作品をつくっている感」が半端じゃないんですよ。ええ。はい。「あとがき」だけじゃなくて「はじめに」にも登場すべきです。本の表紙にある「著者名」の下に「編集者名」の入れて欲しいぐらいです。本当に。

 

今回の記事で彼ら「編集者」の矜持を思う存分味わって下さい!
 

HENSHU-SHA PRIDE !!(ノ`Д´)ノ
 









①「いい作品」を広めたいというシンプルな想い。


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一発目にして最大の名言。

タイトルにも引用している「こんなにいい漫画が売れないなんて許せません!」

いやマジ何これ。カッコよすぎるでしょ。この上なくシンプルだけものすごく力強い言葉だわ。

よくありますよね。本でも、音楽でも、人でも。「何でみんなこれが分からないの?埋もれてるの?なんであんな曲が売れてこんなにいい曲が広まってないの?」っていう歯がゆさ。

その歯がゆさをバネに今日も彼らは「売り」にいくんです!!




②「部決」という名の闘い

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「営業部」と「編集部」。どちらも本を売るのには必要不可欠な部署。

しかし、お互いの
言い分をそのまま通せばそれは必ず衝突する運命。

「経費削減を優先するのか?」それとも「思い切って勝負に出るのか?」。
はたまた「売れるものを優先的に置くのか?」それとも「新人作家の育成を優先させる配置をするのか?」。等々…。

どちらが絶対では無いし、どちらも会社のためを思っているからこそ衝突する意見…。こういう議論の先に僕らが書店やネットであの本たちに出会えるわけなんですね。感謝。


 


③みんなの想いが作家のガソリンとなる。


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そら泣くわ。ホンマに。(´・ω・`)


「この人たちの気持ちに応えたい!」ってなるわ。間違いなく。作家、編集者、書店員、印刷会社、デザイナー、色んな人たちの「想い」が「期待」が本には込もってるんですね。

もうこれからは一冊一冊見るたびに「この本にはどんな人たちが関わっているんだろう?」って想像しちゃうます。はい。


 


④プロになれるかなれないかを決めるのは自分じゃない


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これぞ編集者の真骨頂。

作家は孤独、作家は一人、そんなこと言われたって人間だもの。「自分には才能がない」「周りは天才で溢れている」「自分なんか無理だ」追い込まれたときにこの編集者の言葉で救われる作家がどれだけ多くいることでしょう。

出してみないと分からない。評価は世間が勝手にしてくれる。自分に決められるのはやるかやらないか、ただそれだけ。ドスコイッ!!!


 


⑤作家の可能性を守るのも編集者の役目


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お見それしました。色々スミマセン。「作家の可能性に傷をつけるな」めちゃくちゃズッシリくる言葉ですね…。それも編集者たるものの役目であり、仕事の一つ。こんなことを思ってくる編集者がいれば、それだけで作家やっててよかったと思うことでしょう。


 


⑥作品が世に出る喜び


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このシーン、めっちゃほっこりしました。何かこっちまで嬉しくなっちゃうような、そんな感覚。やっぱりこうして「自分の作品がカタチとして世に出る喜び」っていうのは何とも得難いものですよね。それが例え本でなくても、CDや製品、お店なんかだってそう。「やった仕事がカタチとして残る」っていうのは作家という仕事の醍醐味の一つでしょう。


 


⑦もちろんキレイごとばかりじゃない厳しい世界


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作家は才能が激しく求められる世界。どれだけ真面目に、そして必死に努力しても報われないこともある。「社会の平均からしたら上だけど、プロの世界では全く歯が立たない」という目を背けたくなるような現実をモロに突きつけられることもある。どこで折り合いをつけるのか、諦め整理をつけるのか、そういった生々しい部分も赤裸々に描かれています。




【まとめ】たった一人の熱き伴走者がその人をスターにする


自分の才能を信じ切って突き進める人間なんてほんの、ほんの一握り。

現役のプロ作家だって疑心暗鬼になることはあると思います。それも、度々。

そんな中でたった一人でも自分の可能性、才能を信じて応援してくる人の存在は何物にも代えがたいでしょう…。むしろ応援というより「一緒に苦しみ、一緒に走って、一緒に喜びを分かち合う伴走者」といえるかと。

「重版出来!!」(ちなみにこれ”じゅうはんしゅったい”って読みます。)といって飛び上がって抱き合えるような仲って、本当にいいですよね。

僕もそうした伴走者がついてくれるような人間になりたいし、誰かの伴走者を本気でやってみたい。そう感じさせてくれる作品でした。







 

今まで出会った本たちと、それに関わった人たちをの物語を想像しながら。

 

自分にできるのは、やるかやらないか決めるだけ。

 

けもの道をいこう。