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こちらは以前にFacebookページにご相談いただいた内容です。その際は個別に回答しましたが、今振り返って見ると読者(特に元受刑者の方)の中にも気になる方が多いのではないかと思い記事にさせていただきました。(ちなみにこの質問をいただいた方は元受刑者です。)

私事なのですが、 先日転居先の近くのコンビニで刑務所に いた時に仲良くしていた方と偶然出会い、私が見たところでは世間の年金暮しの高齢者と変わらない生活をされてるようなので、またおつきあいしてもいいと判断し携帯の番号も交換しました。

私以外にもこういうケースはよくあるようですが、おつきあいしていく上で注意することのアドバイスをお聞きしたくメッセージさせていただきました。

個別の返信は受け付けておられないようでしたら『元受刑者同士のおつきあい』に関するブログを探してみます。 よろしくお願いいたします。

それでは以前に個別回答した内容に付け加えながら答えていきます。


①刑務所で知り合った受刑者は出所後に連絡を取り合っているのか?


まず僕としてはここが疑問です。

昔からの悪仲間(?)であるなら話は別ですが、みな違った都道府県、自分がいた島根あさひには全国から受刑者が集まってきていました。そんな遠く離れて住んでいる人たちと、出所してからもわざわざ連絡をとりあうのかな?というのが率直な感想です。

たしかに、刑務所の中には「先に出たら絶対差し入れするわ!」「シャバに出たら飲みにいこうぜ!」と言いながらアドレス収集に励む人もいました‥。が、その後どうなったかまでは確かめようがありません。

中には先に出た受刑者から偽名を使っての差し入れを受け取っている人もいるにはいましたが。(※前科・服役歴のある人からの差し入れは基本的に入りませんし面会もできません。なのでみんな相手から知り合い等の実在の人物を事前に教えてもらい、偽名で差し入れしていました。)自分としてはそこまでするか、って感じでしたね。

服役先の刑務所の行くまでの移送待ちの期間では初犯と累犯も一緒くたの部屋になります。その際に数人の累犯受刑者から聞いた話によると「まず連絡しない」そうです。その場では本気で連絡をしようと思っていても、いざ出所してみると「どうでもいいか」となってしまいそうな気もしますね。

勝手な予想ですが「刑務所で知り合った受刑者同士が出所後も連絡を取り合う」のは「また悪巧みを考えている人たち」以外にはあまりいないように感じます。


②元受刑者同士で付き合うべきか。


僕は付き合うべきではないと思っています。


こんなブログを書いていていうのも憚られますが‥。「人は環境に左右される生き物」のためできる限り自分のマイナスとなる環境要因は取り除いておくべきだとの考えです。自分も相手もしっかりと自立していてどこかでバッタリ会ったならまた話は別ですが、出て早々に傷の舐め合いのようなものをしても仕方がありません。付き合い方を間違えれば自分の社会復帰の足を引っ張る存在になるかもしれませんし。刑務所の中だけで猫をかぶっていただけの可能性も考えられます。

付き合うのであれば相応の覚悟と距離が必要かと。お互い真っ当な再会を果たしたときに、素直に喜べばいいんじゃないでしょうか。


③元受刑者同士の付き合いに関する情報


小説なら知っていますが、実際の情報となると分かりません。

というのも、社会には「刑務所の中」を一種のエンタメとして作品化しているものは多いのですが、「出所後」にフォーカスを当てたものはほとんど出回っていないからです。
なのでそのようなブログは知る由もなく‥。 小説で有名なところといえばここら辺でしょうか。

いつか陽のあたる場所で
乃南アサ
新潮社
2013-02-01




本は全部で3部作あり、服役中にすべて読みました。今読み返しても「それ分かるわぁ〜」となる部分も多く、出所後の生活を割と正確に描いている印象をうけます。

ドラマも見ましたが、基本設定はあらかた同じものの、原作とは大幅にストーリーが違っておりかなり恋愛色の強い仕上がりになっているため、この辺りは好みが分かれるところでしょう。 


④まとめ


ということで、このご相談への回答は、

・刑務所で受刑者同士の連絡先交換は頻繁に行われていたが、その後どうなったかは不明。
・僕は基本的に付き合わない方がいいというスタンス。
・付き合うならばそれ相応の覚悟と距離が必要。
・元受刑者同士の付き合い方についての情報は皆無に等しい。

といったものになりました。 僕自身、元受刑者といえばあくまで個人の一体験なので知らないことばかりです。というか、累犯や長期、一般刑務所の実情は噂やその他の情報で見聞きするだけでまったく分かりません。逆にいえばこういった質問や相談から新たな発見をいただくことも多く‥。ありがとうございます。

もしこのブログを見ている方で「元受刑者同士の付き合い方」に関する情報や体験談をお持ちの方がいればぜひぜひご連絡いただけると嬉しいです。


それでは、この辺で。けもの道をいこう。