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昨日、「現在保釈中で裁判待ちの方」からこういった質問をいただきました。

イノシシさんがどうやって立ち直ったのか? 教えて下さい。

この方もそうみたいなのですが、僕も実刑(=そのまま刑務所行き)か執行猶予(=何年か娑婆で様子見)かかなり微妙な状況でした。確実に実刑、確実に執行猶予ならまだその後の身の振り方がある程度考えれるのですが、ギリギリのラインとなるとどっちも考えなくては行けません。なので「あ〜でもない。こ〜でもない。」と言って悩んでも仕方無いとは分かっていても悩んでしまうものです。

判決当日、裁判から発せられた「主文!被告を懲役◯◯年の刑に処す。」を聞いたときはとにかく方の力が抜けたことを覚えています。(その後は判決理由を説明されました。)

さて、それではあの頃を振り返ってみながら質問に答えていきたいと思います。



①僕はどうやって立ち直ったのか?

正直よく分かりません。

のっけから申し訳ないです(汗)もちろん家族や友人の支えがあったことは影響していると思います。ただ、根本的な部分ではやっぱり自分が大事じゃないでしょうか。

僕は生来気分の浮き沈みが激しいタチですが、落ちるときはそこまで落ちません。たぶん鬱にはならないタイプだと思います。逮捕当初はたぶん10年ぐらい刑務所生活だと勝手に思っていたので「あっ、俺の人生詰んだ」と激しく落ち込みました。ただ、時間が経つにつれ「凹んでいても仕方無い。俺が凹んで何の意味がある?」という気持ちが芽生えてきました。ミス、と言い換えると言葉が少し軽くなってしまいますが、僕は仕事をしているときから、

ミスの失敗は自分で取り返すもの。ミスした人間が凹んでも何の意味も無い。

といった考えで生きていきました。もちろんミスした後の数時間、長くて数日は凹みます。思いっきり。でもしばらく時間が経てば「やるしかねぇな。」となっちゃいます。その考えを今回の件に応用すれば「いつまでも逮捕された本人が凹んでる場合じゃない。もう一回這い上がってやる。」の気持ちになるんです。個人の性格が大きく影響していると思うので、あまり参考になるかは分かりませんが…。

あと、言えるとすれば、

卑屈になるな。

です。僕もよくやってしまうんですが、これは本当に良くありません。自分にとっても周りにとっても。楽なんです、卑屈な態度って。「俺はダメだ〜。俺は終わった〜。」と言ってたら、周りの優しい人が「そんなことないよ。大丈夫だよ〜。」って言ってくれたり気にかけてくれたりするから。いわゆる「かまってちゃん状態」。どうしても辛いときや潰れそうなときはアリかもしれませんが、基本的にこの態度は完全にNGです。

かまってちゃんからは何も生まれません。



②周りの環境を選ぶ必要性

ただ、やはり人間は環境の奴隷。

周りに昔の悪仲間がいたらどうしてもそちらに流れてしまいそうなもの。十数年前に暴走族を抜けようとした少年が元所属していたチームにリンチされ殺害されるという事件もあったと記憶しています。そういったしがらみから抜け出すことは何より重要だと思います。

仮釈放の帰住予定地が実家の場合、どうしてもそういったしがらみを完全に拭い去ることは難しい面があるでしょう。本当にその関係を絶ち新しくやり直すというのであれば、ご家族もしくは引受人の方としっかりと相談し、仮釈放は無くてもいいからどこか別の場所で住む手はずを整えるのも一つの案でしょう。



③まとめ

あくまで個人的な見解ですが、立ち直るには


・自分で犯した罪は自分で受け止めで進んでいく。他人のせいにしない。
・どうしても辛いとき以外は「卑屈」になってはいけない。
・周囲の人間関係や環境は自分で選び取捨選択する。


の3つが重要ではないかと思います。偉そうなことを書いてきましたが、僕自身まだ完全に立ち直っているわけではありません。卑屈にもなりますし、過去にも捉われています。その中でも、なんとか「やったるど。」で生きているわけです。

質問者さんがこれからどういった経緯を辿られるかは分かりませんが、お互い自分の決めた選択肢を後悔にないように歩んでいけたらと思います。


それでは、この辺で。

けもの道をいこう。