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(本人の公式ブログより引用)

すでに多くのメディアで取り上げられているが、清原和博容疑者(48)が覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された。

甲子園時代は桑田選手と共にKKコンビと呼ばれ、その後も西武や巨人で活躍した元スター選手の清原氏。同氏は2年前に週刊誌で覚醒剤使用疑惑の記事が掲載されていたが、最近出演したテレビでは、本人自らその疑惑を否定していた。しかし、今回はすでに「私のものに間違いありません」と容疑を認めているようで、今後は「所持」の他に「使用」の面でも捜査が進めれていくとのこと。

この記事では「今後、清原氏はどうなっていくのか」という予想を中心に、解説していきたいと思う。


警察は「確信」が無いと動かない

今回の場合はすでに本人が自供しているため関係ないが、基本的に警察は「確信(=証拠)」が無いと動かない。

芸能人やアーティストの逮捕の度にファンから起こる「冤罪では無いのか」という声は、ほぼ間違いなく「単なる希望的観測」で終わる。特にこのような有名人を逮捕する際には、いざ「誤認逮捕でした」となると警察は面目丸つぶれとなるため、絶対的な証拠を押さえていると思って間違いない。

また、こういった有名人の逮捕はあらかじめメディア関係者にも情報が流されていることが多く、逮捕後の映像が早速テレビに流れていることからもそれがよく分かる。警察は数ヶ月、下手をすれば年単位で清原氏の行動を入念に観察(=内偵)し、「間違いなく現行犯逮捕出来る状況」を狙って逮捕に踏み切ったことだろう。


清原氏は刑務所に行くことになるのか?

結論からいうと、その可能性は低い。

交通関係や窃盗、傷害や薬物事犯はかなり悪質、もしくは2回目以降の逮捕出ないかぎり「執行猶予」がつく。最近の例でいえば、CHAGE and ASKAのASKA氏が懲役3年・執行猶予4年(求刑は3年)の判決を受けた。ASKA氏の場合、逮捕当初は容疑を否認しており、裁判官の心証はあまりよく無かったはず。さらに「所持」だけでなく「使用」もしていた。(※清原氏も「使用」の罪名はつくと予想される)この判決を一つの基準にすると、清原氏もほぼ同様の判決になることが予想される。


刑務所に入っても意味が無い

付け加えておくと、もし仮に清原氏が刑務所に入った所で、「更生」の観点から捉えると意味が無いといえる。

何故なら、現在日本の刑務所では覚せい剤取締法で逮捕された人間に対して適切なアプローチがなされていないからである。「反省」はもちろんするだろうし、本人も心から再起を誓うと思う。ただ、大事なのは適切な「治療」なのだ。

私の考えでは、覚せい剤取締法違反などの罪名は、刑務所ではなく専門の病院や施設に行くべきだと思っている。たしかに、もし被害者がいれば、その被害者感情から「罰」を与えたい気持ちも理解できる。ただ、悲しいことにそれでは再犯率は下がらない。現在の刑務所を病院で例えると、風邪の患者もガンの患者も同じ治療を施しているようなもの。風邪の患者は風邪薬で治るかもしれないが、ガンの患者に風邪薬は効かない。薬によっては、むしろ悪化する可能性すらある。

刑務所に行くことが、さらに状態を悪化させることもあるのだ。


一番大事なのは「これから」

今までの栄光から考えると、今回の逮捕で彼が失ったものは計り知れない。自らの口で疑惑を否定していたことも、大きなマイナスイメージになるだろう。また、「H27年度版犯罪白書」によると、5年以内の再犯率は出所者全体で38.6%なのに対し、覚せい剤取締法違反の出所者は48.8%と10%以上も高くなっている。これから再犯を犯すことなく無事に社会復帰するには、厳しい道のりが待っていることだろう。

一方で、これから周りに残ってくれる人が、本当に彼にとって大切な人間であるのもまた事実。そして、覚せい剤を使用するようになった人間関係は、完全に断ち切るべきだ。

今後は、取り調べや法廷で嘘偽り無い言葉を語り、何年かかるか分からないが、社会復帰した清原氏をまたテレビで観れるようになればいいなと思う。