「島根あさひ社会復帰促進センター出身の元受刑者で、現在も活動されている人がいる。」

とある方からそう教えてもらい、元受刑者の方が理事をしているNPO団体「ま〜る」にお伺いしました。


①団体概要


「ま〜る」さんは以下のような目的の元、活動されています。

①団体概要

ま〜る(旧「配りの会」)は、刑務所出所者など犯罪を経験した当事者と、産業カウンセラー、家族相談士、精神保健福祉士、社会福祉士、弁護士などでつくる、自助グループ活動を行っているNPOです。2011年設立、刑務所から社会へ戻る方に寄り添う活動をしています。


②メッセージ

ま~る(旧「配りの会」)は、社会へ戻る方々を応援しています。
「犯罪者」と話をしたことがありますか。
血も涙もない人非人でしょうか。
嫌な人でしょうか。困った人でしょうか。
産まれたころは、どんな赤ちゃんだったでしょうか。
子どものころは、どんなことに悩み、どんな夢を持っていたのでしょうか。
実は、過ちを犯してしまった人たちは、ごくふつうの人間です。
環境、出会い、特性など様々な条件の中で、たまたま適切でない行動パターンを身につけてしまった人たちです。
誰もが、犯罪を犯す可能性がありますし、犯罪を犯した人も、再び過ちを犯さないための生き方を、学んでいくことができます。
ま~る(旧「配りの会」)は、犯罪を経験した当事者と支援者でつくる自助グループとして、刑務所から社会へ戻る方に寄り添う活動をしています。

・参考リンク:「ま〜る」HP


②活動内容


「ま〜る」さんでは毎月1〜2度のペースで、当事者が安心・安全に自分のことを話せる場として「おしゃべり会」や「ピアカウンセリング講座」を開催しています。場所は基本的に固定されているようで、元受刑者でなくとも参加可能です。(以下、概要)

(1)場所
 ・東京ボランティア・市民活動センター@飯田橋 (新宿区神楽河岸1-1セントラルプラザ10階)

(2)日程(下記のスタッフブログで確認してください)
 ・「ま〜る」スタッフブログ

(3)プログラム内容
 ・「ま〜る」は「生きにくさ」を抱える人々が集まり、自分のことを語る場です。
2016年からのプログラムとして、機会を見て「ピアカウンセリング講座」を行っています。 また、心理療法のひとつであるゲシュタルト療法(自分の身体感覚や感情、気になることや未解決の問題などに焦点を当て、自分自身に気づきを向け、今ここでの体験を通じて完結し、統合していく作業)などを使い、自分自身に取り組むワークも取り入れます。

(4)補足、注意事項
 ・参加してくださる方は、なるべく事前に左のお問い合わせフォームにて、ご連絡ください。
 ・おしゃべり会で話されたことは話した当人の許可なく外に持ち出さないでください。


「おしゃべり会」感想


2015 12 22 20 58 31

僕は今回「おしゃべり会」に参加させて頂きました。

参加者は僕を含めて8人。最初は「元受刑者ばかり参加している」と思っていたのですが、どうやら勘違いだったようで…。元受刑者の方以外にも、色々な背景を抱えている方が集まっていました。(この日は特に元受刑者の参加者は少ないとのこと)

内容は、まずアイスブレイキングから始まり、その後「ありがとう」「ごめんなさい」を交互に繰り返すワーク等をし、終始リラックスした状態で参加出来ました。

元受刑者にとって、自分の過去のことを話せる場というのは、とても貴重です。「ま〜る」では本名を名乗る必要もありませんし、言いたくないことは言う必要ありません。そして、「ま〜る」の中で話した話は「ま〜る」の外には持ちだしてはいけません。これが、すごく参加者の気持ちを楽にさせてくれます。

自分の出所してからのことを振り返ってみても「バレたらどうしよう」とか「周囲へのコンプレックス」とかに押しつぶされそうになっていました。僕の場合は、仕事も高校時代にバイトしていた方に刑務所にいるときに声をかけてもらい、さらに転職に当たってもその方に紹介していただき、正社員として1年以上勤務することができました。しかも、両親も健在で、地元の友だちは今も変わらず遊んでくれています。本当に恵まれた環境です。

でも、もしそういった環境がなかったら、僕は今頃どうなっているかも分かりません。

そういった意味で、「ま〜る」さんが提供されている「場」は非常に価値があると思います。一般の方が元受刑者を「支援する」という図は、少ないですが見かける機会はあります。しかし、当事者同士が「自助的に」活動している場はほとんどありません。ぜひ、今後も活動を続けていって欲しいと思います。

また、今回は創設者である島根あさひ出身の方の話を聞くことができなかったため、また再度お伺いする予定です。


みなさん、ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。
 

けもの道をいこう。